大阪府・大阪市生活情報誌
くらしすと2008年(平成20年)9月
第17号
| も く じ |
【テーマ記事】
高齢者の相談事例と その対処法 ……2
トラブルQ&A………………3
・貴金属証拠金取引を解約したい!
お知らせ……………………4
・イベント情報
| ニュース |
●ベビーカーの転倒事故で重軽傷
アップリカ・チルドレンズプロダクツ製のベビーカーで、ネジが緩んではずれ、乳幼児が転落する事故が6件発生していたことが判明。経済産業省が行政指導を行った。同社では使用者に点検を呼びかけ、交換部品と工具の無償配布や、依頼があれば製品を回収し点検・修理後に返却する対応を行っている。
●電気コンロに経済産業省が使用中止を呼びかけ
(株)萬品電気製作所(八尾市)製造・販売の電気コンロ。外部からのノイズなどで電源スイッチが入り、周辺の可燃物が燃える事故が発生している。同社が事業を廃止しているため、改修が望めない状況。
●2007年度の食料自給率(カロリーベース)は40%
前年度より1ポイント上昇。自給率の上昇は1994年以来、13年ぶり。コメの個人消費が回復したことや、小麦などの豊作が主因だが、先進主要国の中では、依然として最低水準。
クイズ 岸和田だんじり祭
「だんじり」の上で団扇(うちわ)を持ち舞い踊る、 祭りの花形をなんと呼ぶでしょうか?
答えは「大工方(だいくがた)」といいます。 「だんじり」の進路を見て、前方の進路をいち早く発見・調整する 役目も果たしています。軽妙な動きは見物客を魅了します。
※見物の際は、祭礼関係者の指示に従い、マナーを守って楽しく見物しましょう。
表紙写真説明:岸和田だんじり祭り
毎年秋に行われる祭り。曳き手が走り、速度に乗った「だんじり」を方向転換させる「やりまわし」を見所とする勇壮な祭りです。全国的にも有名な日本を代表する祭りのひとつ。岸和田(岸和田地区・春木地区・山手地区あわせて)には82台の「だんじり」があります。
【岸和田・春木地区】宵宮:9月13日(土)6時~22時、本宮:9月14日(日)9時~22時
【山手地区】宵宮:10月11日(土)6時~22時、本宮:10月12日(日)7時~22時
南海本線 岸和田駅または蛸地蔵駅下車
| 高齢者の相談事例とその対処法 |
(財)関西消費者協会 相談グループ
高齢者を狙う悪質商法が後を絶ちません。悪質業者は、訪問販売やSF商法により、住まい、健康、お金に関する不安感や一人暮らしによる孤独感などにつけ込み、親切に対応することによって高齢者を安心させるなど、手口は巧妙になっています。また判断力の低下に乗じて次々と高額な契約をさせるケースもあります。
訪問販売による事例
○近所で工事をしているという業者が、あいさつに来たついでに雨どいの清掃をしてくれた。屋根の点検をしたところ、「かなり傷んでおり、このままでは雨漏りがする」と言われ、屋根工事の契約をした。工事後、「屋根裏も傷んでいる、床下が腐っている」と言われ、次々とリフォーム工事の契約をさせられた。
○一人暮らしで判断力が低下した80歳代の父が、約3年間で訪問販売によるリフォーム工事の契約を次々とさせられ、総額約1千万円を現金で支払ってしまっている。
(解説)
悪質な訪問販売の手口のひとつに、点検商法があります。高齢者に無料で点検すると言って近づき、不安をあおるような結果を伝えて、高額なリフォーム契約などをさせる手口です。判断力が低下した一人暮らしの高齢者をターゲットにし、次々と契約をさせて預貯金がなくなるまで現金で支払わせる悪質業者もいます。
SF商法の事例
○日用品を安価で販売する会場に夫と出かけた。健康に関する話を面白おかしく聞かせてくれ、「血液をさらさらにするのでどんな病気にでも効く」という健康食品のまとめ買いを勧められ契約した。
(解説)
路上で声をかけたり、安価で商品を販売する広告で、公民館や空き店舗などを使った仮設の会場に高齢者を集め、健康の話をしたり、無料または無料同然で日用品などを配って会場の雰囲気を盛り上げ、高額な健康食品や布団などを販売する手口をSF商法といいます。楽しい雰囲気が気に入り次回から自ら会場へ出向く高齢者もいます。健康食品が病気に効くなど薬事法違反の説明をすることが多いようです。
利殖商法の事例
○突然訪問してきた業者に、「今、金の証拠金取引に出資すれば絶対儲かる」と長時間勧誘され、保証金300万円を預けて契約した。2回配当をうけとったが、その後、業者と連絡が取れなくなった。
(解説)
低金利時代を反映し、「絶対儲かる」などと投資話を持ちかけられ、どういう仕組みの取引かわからないままお金を渡したが損をした。または業者と連絡が取れなくなったという相談が増えています。
対処法
●必要のない商品やサービスの勧誘に対しては、はっきり断ることが大事です。
●勧誘に不審を感じたときや契約内容が理解できなかったときは、すぐに契約せず、家族や信頼できる身近な人に相談しましょう。
●うますぎる儲け話は要注意。安易に乗らないようにしましょう。
●契約してしまっても、クーリング・オフ(無条件解約)ができる場合があります。あきらめないで、早めにお住まいの市町村の消費生活相談窓口に相談しましょう。
家族や周囲の方々へ
●一人暮らしの高齢者宅に不審な業者が出入りしていないか、時々声をかけてください。
●本人の判断力が低下し、悪質商法のターゲットになりそうな場合には、成年後見人が本人の代わりに契約を取り消すことができる「成年後見制度」※の利用を検討してみましょう。
※判断能力が不十分な方々を保護し支援するための制度
被害にあわないためのあいうえお
あ あけない 出ない 「帰ってください」ははっきりと
い いりません 相手にしないで電話を切る
う うまい話は要注意
え えんりょなく まわりに相談
お おかしいと思ったら すぐ近くの消費生活センターへ
| トラブルQ&A |
Q 貴金属証拠金取引を解約したい!
一昨日、70歳代の母が、突然訪問してきた業者から、「海外での取引に投資すると儲かる」と勧誘され、350万円を支払った。昨日書面が届き、「貴金属証拠金取引」と書かれているので、母に確認すると、「投資信託と勘違いし、お金を預けた。自分が思っていた内容と違うので不安だ」と言っている。解約して返金を求められないだろうか。
A
この事例のように訪問販売による貴金属の証拠金取引を契約した場合、特定商取引法の規制を受けます。契約書面を受け取った日から8日以内なので、クーリング・オフ(無条件解約)を内容証明郵便で通知するように助言しました。その結果、350万円全額が返金されました。
最近、高齢者に対し、貴金属証拠金取引という投資話をもちかけ、高額な現金を、保証金や証拠金などという名目で預けさせる勧誘・販売が目立っています。これは実際に貴金属などの商品の受け渡しを行わずに、買い注文や売り注文をし、その後その反対の注文をして価格を相殺する(差金決済という)相場による取引です。例えば、買い注文から始めた場合、相場の変動により、その後値上がりすれば利益が得られますが、値下がりすれば損失が出るリスクの大きな取引です。
相場がどのように変動しているのか、業者がいつ売買取引をしているのか、今どれだけ儲(もう)かっているのか損をしているのか把握するのは難しく、事例のようにクーリング・オフができる場合を除いては、元本割れや損失が出たという理由だけでは、返金を求めることはできません。また業者と連絡が取れなくなる場合もあります。
●業者にせかされても、慌てて契約書にサインしたり、お金を預けたりしないようにしましょう。
●うますぎる儲け話は要注意。安易に乗らないことが肝心です。
●取引の仕組みが分からなければ、絶対に手を出さないようにしましょう。
お知らせ
| 大阪市からのお知らせ |
くらしの達人!わんデー講座
テーマ:足の構造と靴の機能! ~あなたの靴、正しく選べていますか?~
■参加費無料
■日時 9月25日(木) 13:30~15:00
■内容 足もとは自己管理が基本。誤った靴を選ぶと腰痛や膝痛の原因ともなります。人間工学からみた足の構造と機能、靴の知識とサイズ、靴の選び方・役割等について学びます。毎日長時間使用する靴について学んで、正しい靴を選び快適な生活を送りましょう!
■会場 クレオ大阪中央3階 研修室1 大阪市天王寺区上汐5‐6‐25 ※最寄り駅…地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」 (1・2号出口)北東へ徒歩約3分
■対象 大阪市内在住・在勤・在学の方
■持ち物 筆記用具
■定員 40人(申し込み多数の場合は抽選) ※一時保育はありません
■締め切り日 9月18日(木)
■申し込み・問い合わせ先 大阪市消費者センター TEL:06-6614-7522 FAX:06-6614-7525 ※大阪市電子申請システムからも受け付けしています。
お知らせ
9月14日(日)天王寺サービスカウンターの臨時休業に伴い、天王寺サービスカウンターでの消費生活相談窓口も休業させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
消費生活相談 06-6614-0999(毎日)10:00~17:00
(12月29日~1月3日は除く)
大阪市内にお住まいの方が対象です。
メール相談 ホームページからメール相談にアクセスしてください。
(12月28日~1月3日は除く)
ホームページ「くらしのひろばエル」(パソコン・携帯電話)
http://www.city.osaka.jp/Lnet
| 大阪府からのお知らせ |
消費者問題講演会
テーマ:高齢者の消費者トラブルの実態と対処法 ~「見守り」と「気づき」 トラブルの未然防止は地域から~ ■参加費無料
■日時 9月26日(金) 13:30~16:00
■内容
第1部 13:30~14:50 講演会「高齢者トラブルの実態」 講 師:消費生活専門相談員 大久保 育子
第2部 15:00~16:00 「くらしのナビゲーターの活用について」 くらしのナビゲーターの紹介と講座実演
■会場 OMMビル2階 会議室(地下鉄・京阪電車「天満橋」下車すぐ)
■対象 福祉・介護関係者および一般消費者
■定員 150人(先着順)
■申し込み・問い合わせ先
(財)関西消費者協会 TEL:06-6945-1100 FAX:06-6945-1375 Eメール:staff@kanshokyo.jp
■後援:(社福)大阪府社会福祉協議会
金融・経済講演会
テーマ:「みつめよう!関西経済と暮らしのゆくえ」
■参加費無料
■日時 10月31日(金) 14:00~15:30(13:30開場)
■会場 大阪商工会議所 (7階 国際会議ホール)
地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目」 1番出口から徒歩7分 地下鉄堺筋線・中央線「堺筋本町」 1・12番出口から徒歩7分
■講師 大阪学院大学企業情報学部 教授 國定 浩一
■定員 500人(入場券を郵送します)
■申し込み方法 ハガキまたはFAXでお申し込みください。
■申し込み・問い合わせ先
大阪府金融広報委員会事務局
〒530-8660 大阪市北区中之島2-1-45 日本銀行大阪支店内
TEL:06-6206-7748 FAX:06-6233-6080
■主催:大阪府金融広報委員会
■後援:大阪府、金融広報中央委員会
消費生活相談
TEL 06-6945-0999(月~金)9:00~17:00
お住まいの市町村に相談窓口のない府民の方が対象です。
消費者問題の専門家団体が実施する週末相談(年末年始除く10:00~16:00)
■土曜日/06-4790-8110 (社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会
■日曜日/06-6203-7684・06-6203-7650 (社)全国消費生活相談員協会
※お間違えないよう、番号をよくご確認のうえおかけください。
ホームページ「消費生活事典」
http://www.pref.osaka.jp/shouhi/
くらしすとは府内市町村窓口(消費生活センター、消費者行政担当課)、大阪市各区役所、府民情報プラザ、保健所、図書館、公民館などに置いていますので、自由にお取りください。
郵送希望の方は90円切手をはり、あて名を明記した封筒(1年分12枚)を(財)関西消費者協会(〒540-6591 大阪市中央区大手前1-7-31
OMMビル)までお送りください。
「くらしすと」第17号 平成20年9月1日発行(次号10月1日発行)
◆大阪府消費生活センター 〒540-6591 大阪市中央区大手前1-7-31(OMMビル) 電話06-6945-0711
◆大阪市消費者センター 〒559-0034 大阪市住之江区南港北2-1-10(ATC) 電話06-6614-7522
◆企画・編集:大阪府・大阪市消費者啓発企画委員会、(財)関西消費者協会 電話06-6945-1100
◆デザイン:(株)RGB ◆印刷:(株)ケーエスアイ
◆この情報誌は企画から印刷まで全てを外注して、作成しております。(毎月36,000部発行、1部あたりの単価は10円です)
◆古紙を使用しています。
| くらしの商品安全だより |
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製品の事故情報などをお知らせします
9月は高齢者保健福祉月間です
家庭での高齢者の事故を未然に防ぐため、身の回りを今いちど家族で確認しましょう。
専門医の見解1 -高齢者の身体的機能の特徴
程度の差はありますが、高齢になると骨・筋肉・内臓・感覚器などさまざまな部分が老化して衰えていきます。転倒したときに手をついて手首を骨折、または大腿骨の付け根を骨折、尻もちをついたときなどの背骨の圧迫骨折などが高齢者の骨折の主なものです。このほか、皮膚や皮下脂肪が薄くなり、血管がもろくなるため、やけどや打ち身を負った場合には重い症状になる傾向があります。また噛(か)む力、飲み込む力が低下するために、窒息事故がおきたり、脳や心臓の老化から、急な温度変化などにより脳いっ血、心筋梗塞(こうそく)などの発作がおきて、浴槽での不慮の事故に至ることもあります。
専門医の見解2 -事故にあうと回復しにくいことも
入院したり、手術したりすると体を動かすことが制約されます。その後、高齢者はそれ以前に比べて日常の生活や動作が不自由になることが多く、若い人に比べると回復しにくいといえます。他の病気などが原因で手術ができない場合、治るまでにより長い時間がかかるため合併症を併発し、重大な結果に至ることもあります。
新たにJISマークの表示が導入されました
「手動車いす」「電動車いす」「在宅用電動介護用ベッド」
経済産業省では、高齢社会への進展への対応、国民生活の安全・安心の確保等の観点から、「手動車いす」「電動車いす」および「在宅用電動介護用ベッド」の3つの福祉用具に関して、工業標準化法(JIS法)に基づくJISマーク(福祉用具と判るJISマーク)の表示を新たにスタートしました。
JISマークの付近に「福祉用具」という文字とデザインが付記されることになります。
事故を防ぐためのチェックリスト
1.転倒・転落事故を防止するために
□ 段差をなくしましょう。玄関では、段差を小さくするためのふみ台を置くとよいでしょう。
□ 階段・廊下・玄関・浴室などには「手すり」を設けましょう。
□ 階段・廊下・玄関などに「明るい照明」をつけましょう。
□ 床や階段などにつまずきそうな物を置かないようにしましょう。
□ すべりやすい靴下やスリッパは履かないようにしましょう。
2.浴室での事故、やけどを防止するために
□ 心臓などに負担をかけないために家族が入浴した後やシャワーで給湯して浴室を暖めてから入浴し、また冬場は脱衣場を暖房して脱衣場と浴室の温度差を減らしましょう。
□ 給湯やシャワーの湯温が熱くなりすぎないようにしましょう。
□ 生地のそでやすそが広がった衣類は、火がついても気づきにくいので注意しましょう。火がついても燃え広がりにくい防炎性のパジャマ、エプロンなどを使うとよいでしょう。
3.窒息事故を防止するために
□ 食事の際は、お茶や水を飲んでのどを湿らせてから少しずつ、ゆっくりよくかんで食べましょう。
□ もちなど粘りのある食品を食べる場合は小さく切りましょう。
□ 食べているときに話しかけるなどしてあわてて飲み込まないように気をつけましょう。
4.もの選びの工夫
□ 高齢者向けの安全性の高いもの、使いやすく工夫されたユニバーサルデザイン※のものを選びましょう。
※老若男女、障がいの有無、能力の差に関係なく使えるよう設計、デザインされていること。
5.健康管理をするために
□ 日ごろから体を動かすことを心がけ、自分で動かせない場合は、周囲の人が手首・ひじ・膝・肩・股関節などを動かしてあげるとよいでしょう。
□ 保健所や市町村保健センターなどで行われる運動指導や機能訓練などに参加して、積極的に健康増進をはかるのもよいでしょう。
参考資料:独立行政法人 国民生活センター 「くらしの危険 No.263 高齢者の家庭内事故」
「くらしの商品安全だより」は、(独)国民生活センターや(独)製品評価技術基盤機構(NITE)などから収集した情報をもとに、事故の未然防止・再発防止のために作られています。特定の商品・サービスを推奨するものではありません。無断転載はお断りいたします。
◆大阪府消費生活センター 〒540-6591 大阪市中央区大手前1-7-31(OMMビル)電話06-6945-0711 ◆大阪市消費者センター 〒559-0034
大阪市住之江区南港北2-1-10(ATC) 電話06-6614-7521 ◆企画・編集 : (財)関西消費者協会 106-6945-1100 ◆デザイン:(株)RGB ◆印刷
:(株)ケーエスアイ