相談事例

発行 大阪府消費生活センター
企画・編集 (公財)関西消費者協会

大阪府消費生活センター最近の相談情報

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紳士用スーツにテカリが… スカートが紛失…
クリーニングトラブルにあったときの注意点


相談事例
相談1 フリースのジャケットをクリーニングに出したら、表面がモコモコになり風合いも硬くなって返ってきた。やり直してもらったが、より悪化した。

相談2 3点セットの婦人用スーツ(ジャケット、ズボン、スカート)をクリーニングに出したら、スカートを紛失された。業者から全額弁償するが、引き換えに残りのジャケットとズボンを引き渡すように言われた。納得できない。

経緯・結果
相談1 ジャケットのメーカーから同じ製品の生地を取り寄せ、さまざまな条件下での再現テストを行った結果、乾燥機にかけた後の生地が苦情品に近い状態になった。クリーニング業者に確認したところ、このジャケットのクリーニング処理に乾燥機を使用していたことがわかった。取り扱い表示には「自然乾燥」と記されていることから、クリーニング業者が責任を認め、商品代金の全額が相談者に返金された。

相談2 クリーニング事故賠償基準について情報提供する。業者が全額賠償する場合は残りのジャケットとズボンについては所有権が業者に移ること、手元におきたい場合は賠償額が減額されること、具体的な金額について業者とよく話しあうよう相談者に伝えた。

解説
近年、新素材やファッション性を重んじるあまり1つの衣料品にいろいろな素材が使われるようになり、クリーニングトラブルも多種多様になっています。原因がクリーニングによるものなのか判断がつきにくいケースが増えています。

一般にクリーニングトラブルの賠償については「クリーニング事故賠償基準」をもとに算定されます。LDマーク〔全国クリーニング生活衛生同業組合連合会〕やSマーク〔(財)全国生活衛生指導センター〕のついた店を選ぶと、この「クリーニング事故賠償基準」に沿って話し合いができるとされています。これらのマークがついていない非組合店であったとしてもクリーニングトラブルが生じた場合、この基準が簡易で迅速に解決できるとして広く利用されています。

今後被害にあわないためにもクリーニングに出す前に、シミや穴あきなどがないかを確かめ、取り扱い表示なども確認しておきましょう。クリーニングに出すときには、衣料品の情報を店に的確に伝えることが大切です。預かり証は必ずもらうようにしてください。受け取る際にはその場で、衣料品の仕上がりを確認することが大切です。家に持ち帰ったらすぐに袋から取り出し、溶剤の臭いがなくなるまで風通しの良い場所で乾燥させてから、保管しましょう。
 

 

「美しい暮し」10月号(No.143)平成15年10月1日発行掲載