こんな消費者トラブルには気をつけて!!


高齢者に多い消費者トラブル                                 一覧に戻る

相談者
「今より電話料金が安くなります。工事代金は後で全額返金します」と電話で勧誘されて契約した。工事代金は約束通り全額返金されたが、毎月の利用料金が、今までより高くなってしまった。

相談者
物干しざおの移動販売車を呼び止めたら、買うとも言っていないのに勝手にさおを切り、「切ってしまったから返品はできない」と言われた。 車のスピーカーから流れていた値段ではなく、高額な料金を請求されたが、業者が怖い顔をしたので断りきれず支払ってしまった。

消費生活相談員
大阪府内の消費生活相談窓口に寄せられる相談のうち、高齢者からの相談は3割以上を占めています。被害を防ぐためには、まわりの見守りと気づきが大切です。

―高齢者に多い消費者トラブル―

IP電話を契約したけど安くならない!!
毎月の利用料金が高額になったのは、インターネット接続サービスも一緒に契約させられたことが原因と考えられます。このようにIP電話に関する知識が十分にないまま、電話料金だけを比較して「料金が安くなる」との説明を受け、「月々の支払総額が安くなる」と誤解して契約を承諾した結果、トラブルとなっている事例が多くみられます。また、固定電話でなくなることにより、高齢者対象の行政サービスである“緊急通報” が利用できなくなることを知らずに契約した、という事例もあります。 電気通信サービスであるIP電話の契約は、クーリング・オフができません。勧誘されてもすぐに返事をせず、家族等に相談し、必要がなければ、きっぱり断りましょう。


物干しざおが10万円?!
一時大きく減少していた物干しざおに関する相談件数が急増しています。「そんなにお金がない」と言うと、「コンビニでおろせる。ついて行く」と言われ、怖くて支払ってしまったなどの強引な手口が目立ち、高齢者を中心に、幅広い年代の女性がトラブルに遭っています。 物干しざおの移動販売は「訪問販売」に該当する可能性があり、クーリング・オフができます。しかし、領収書がない、領収書に記載されている電話が通じないなど、相手と連絡が取れないこともあります。  買う前に本当に必要かどうか考えたうえで金額を確認し、必要なければきっぱりと断ることが大切です。購入を強要され恐怖を感じたら、近所の人や警察に助けを求めましょう。無理やり金融機関に連れて行かれた場合は、窓口の人に事情を話して助けを求めてください。また、車のナンバーを記録しておき、警察に相談した際に伝えましょう。


日常生活でも危険が・・・
・パジャマのすそを踏み、よろけてタンスの角に頭をぶつけて出血した。
・玄関の段差で転倒した。
・コーヒーを沸かそうとしたところ、ガスコンロの火が服に燃え移ってやけどした。

高齢者の事故は転倒事故が多く、着衣着火は重症事例の多い事故です。体重の変化により、知らないうちに衣服がゆるくなり、すそをひきずっていることもあります。ズボンやスカートを購入する際は、必ず試着をして長さを確認し、素材にも注意しましょう。
骨折や長期入院から寝たきりになることもあります。普段からこまめに体を動かすなどして、健康にも気をつけましょう。


見守りと気づきのチェックポイント
・不審な契約書や請求書、宅配業者の不在通知などはないか
・買い物をひかえる、支払いが滞るなど、急にお金に困っている様子はないか
・見慣れない人物や工事車両がひんぱんに出入りしていないか
・新品の布団、ダンボール箱など、同じものが大量にないか
・不審な電話のやり取りや、電話口で困っている様子はないか
・体に合ったサイズの服を着ているか
・家に引きこもっていないか



「くらしすと」(No.82)平成27年11月発行掲載