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発行 大阪府消費生活センター
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軽貨物配送業の代理店を始めようと思うのだが、大丈夫だろうか?

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 「軽貨物配送業の代理店募集」という新聞の折り込み広告を見て、説明会に出かけた。登録料50万円を支払わなければならないし、自動車もローンで購入しなければならないが、大手運送業者から頼まれた仕事を回すので月収30万円くらいになると説明された。信用して大丈夫だろうか。


経緯・結果
 大手運送業者と直接請負契約を結ぶわけではないので、どれだけの仕事が回ってくるのか不明であり、月収30万円という収入が約束されたわけではないこと、予想より収入が少なくても、事業者間の契約であるので簡単に解約できるわけではないことを説明した。仕事を始める前に高額な負担をしなければならない契約については、慎重に対処するようアドバイスした。

解説
 最近、不況で就職難の時代を反映してか、未経験者でも簡単に開業できたり、簡単に収入が得られそうな広告が、消費者の目にとまります。事例のように軽貨物配送業もその一つです。荷物を配るだけなら自分でもできそうだと思って会社の説明会に参加したところ、仕事をする前に、代理店登録料、営業用自動車の購入費など、高額な資金が必要であることがわかり、不安になってきたという相談が目立ちます。
 代理店契約では、毎月の収入が一定額に定められるわけではありません。仕事の量も不確定であり、思ったような収入が得られず、自動車ローンや登録料を支払うためにした借金だけが残る可能性があります。
 また仕事は回ってきたが、遠方まで運送したり、重労働であったりして、簡単にできる仕事ではなかったというトラブルもあります。
 いわゆる軽貨物配送業は「貨物軽自動車運送事業」に該当し、開業するためには運輸局への届け出が必要です。また、荷物を運搬するために使用する自動車は、営業用ナンバー(いわゆる緑ナンバー)を取得しなければなりません。たとえ未経験者であっても、このような手続きを取ると、事業者とみなされます。仕事の内容や収入に関するトラブルについても、事業者として交渉しなければなりません。
 契約時には、仕事の内容や収入の目安、収入の根拠について、きちんと説明を求め、説明された内容が契約書に記載されているか確認することが大切です。それでも不安が残るようであれば、あわてて契約しないようにしましょう。
 簡単に儲かる話には安易に乗らない慎重さが必要です。

「美しい暮し」2月号(No.135)平成15年2月3日発行掲載