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 ホームレスの自立支援をめざす雑誌『ビッグイシュー』(佐野章二代表)主催で「大阪ホームレス会議」が開催された(11月22日)。支援団体の人たち、学生、野宿者のひと、ビッグイシューの販売員などが、200人以上参加、大いに盛り上がった。マスコミも大勢詰めかけた。記者も同僚の「夷三郎子」も参加したが、かつて経験したことのない混沌とぬくもりのある会議だった。

 販売員の人たちが、現在の生活の悲哀や喜びを語るのだが、はじめ緊張していた語り口が時間を追うごとに熱気を帯び、制限時間をすぎてもまだ思いが余る様子が見て取れた。今でも野宿をしながら自立をめざす人たちの思いを“ナマの声”で聞く機会など、日常の中ではありえまい。多種多様な理由から不幸にもホームレスに“ならざるを得なかった”人たちは、その境遇によっていわれなき偏見と差別にさらされる。わが国の社会制度の中には『再生への扉』が用意されていないか、あっても針の穴よりも小さいのだ。

 また、幼い子供の心臓移植費用を街頭で訴求すると、マスコミも大きく取り上げ、数週間で数千万円が集まる。テレビで有名タレントが100km走れば、老若男女からやはり数千万円のお金が届けられる。しかし、ホームレス支援を訴えても「そんなのあなたたちの自己都合だろう」と、冷淡な反応しか返ってこない。この不可解な落差はなんだろう。

 会議の中盤、ホームレスの人たちと支援スタッフで結成しているOHBB(大阪ホームレスビッグバンド)の演奏が披露された(写真)。歌詞はすべてメンバーの作詞。ホームレスの悲哀と社会への希求を綴った哀歌だ。しかし、いずれの歌も女々しくも、寒々しくもない。弾けているのだ。佐野章二代表から「バンドだけではなく、写真部、パソコン会、歩こう会などの新しい活動も計画中。フットサルでは伊・ミラノの世界大会をめざしている」と、これからの活動方向が示され、ひときわ高い拍手が沸き起こった。

 参加者からも質問・疑問、感想、励ましの声が次々投げかけられ、すべてに答える時間がなくなってしまったほどだ。それでもほんの少しの交流は実現できたと考えられる。明日は何がおきるかわからない社会に生きる我々にとって、ホームレスは極々身近な問題なのだ。「1億総中流」などといった幻想は捨て、すでに「総下流社会」になっている現実を見据えてみよう。自分に何ができるかは、まだ見えてこないけれど……。
(和泉次郎)


| 取材現場ウラ話 | 02:47 PM | comments (0) | trackback (0) |










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